Delphiを使ってみよう

by Jun 19, 2017

ファーストバージョンの発売から22年が経ったDelphi。そのビジュアル開発のパワーは健在で、最新バージョンではマルチデバイス開発が大幅に強化され、Windows、macOS、iOS、Androidに加え、Linuxアプリケーションの開発も可能になりました。

そんな最新のDelphiを試してみたい、旧バージョンからの移行を検討したいという方に、Delphiを使い始めるときに役立つ情報を集めました。

どの製品をダウンロードするか選択する

Delphiは、単体製品としても、またC++Builderを含むスイート製品RAD Studioの一部としても提供しています。Delphiをすぐに使い始めるには、2つの方法があります。

無料のStarterを使う

Delphi Starter Editionは、無料で利用できるDelphiです。趣味や学習を目的とした利用のほか、Delphiによって開発したアプリケーションに関連する収益が、1,000 USドルを越えないというライセンス規定で利用できます。Starter Editionは、Win32開発をサポートしているので、基本的な学習や言語の取得に最適です。

Starter Editionは、https://www.embarcadero.com/jp/free-tools からダウンロードできます。

無料のトライアル版を使う

RAD Studioの30日トライアル版をダウンロードすれば、Delphi / RAD Studioのすべての機能を30日間試用することができます。トライアル版の使用が終了したら、正規のライセンスを購入して開発を続けることができます。

トライアル版ならすべての機能を使用できるので、本書で解説している手順をすべて体験することができます。

トライアル版は、https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio からダウンロードできます。

製品版を購入する

Delphiを本格的に利用する場合には、製品版をお求めください。製品版には、目的別に3つのエディションがあります。また、RAD Studioを選択すれば、C++Builderが利用できるほか、Professional版でもモバイル開発を行うことができます。


最初に役立つ情報

オンラインで閲覧できる「RAD Studio入門」ページには、Delphi / RAD Studioを初めて使う人が参考になるさまざまな情報が掲載されています。

Delphi / RAD StudioのオンラインヘルプはDocWikiと呼ばれ、継続的にアップデートされています。ドキュメントのオリジナル言語である英語のほか、日本語、ドイツ語、フランス語に翻訳されています。

How Toビデオシリーズ」は、Delphi / C++Builder / RAD Studioのインストール、設定から、基本的な開発ステップ、各種機能の使い方までを解説したビデオ学習教材です。

Delphi / RAD Studioのコードサンプルは、製品とともにインストールすることができますが、数多くのサンプルコードがSourceForgeにも登録されています。XE以降の各バージョンごとのサンプルにもアクセスできます。


旧バージョンからの移行

旧バージョンのDelphiで作成したアプリケーションコードをお持ち方は、こちらのページに掲載された情報を参考に、最新バージョンへの移行を行ってください。アプリケーションの移行に関して、その方針や取り組み方を検討している方は、無料のコンサルティングサービスを利用することもできます。

移行の手順やWindows 10サポートの方法などを解説する無料セミナーも開催しています。参加は無料。ぜひご参加ください。


無料のトレーニング

Delphi Starter / C++Builder Starterを用いた入門者向けのオンラインセミナーを開催。ゲームを作りながら、ビジュアル開発/オブジェクト指向開発の基礎を学びます。

マルチデバイス開発を始めるにあたって必要となる基礎的な開発手順を学び、実際にモバイルアプリ開発を体験できるワークショップも開催しています。参加は無料。ぜひご参加ください。


製品を活用するための情報

さらに製品を活用するための各種情報として、定期的に開催されるデベロッパーキャンプを役立てるとよいでしょう。デベロッパーキャンプの過去の資料は、アーカイブページにリストされています。また、主要な講演については、ビデオも公開されています。

そのほかにも、各種セミナー、Webセミナーも開催されています。詳細はこちらをご覧ください。


テーマ別の情報リソース

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