C++Builder 10.3.3向けのC++コンパイラのローカライズ版は最新ではありません。RAD StudioとC++Builder 10.3.3では、C++コンパイラのローカライズ版に関する問題が確認されました。

背景

C++Builderの過去のバージョンでは、コンパイラのエラーメッセージを翻訳して、英語圏以外の開発者がコンパイラのヒント、警告、エラーを理解できるように対応しており、そのために各言語に1つずつ、各コンパイラの複数のコピーを出荷していました。

しかしながら10.3の時点で、コンパイラのエラーや警告メッセージは翻訳していません。それは多くの問題を引き起こしているためで、特に開発者がオンラインで同じエラーや警告メッセージに遭遇した他の開発者からの情報を見つけるために、ローカライズされたメッセージテキストだと、それを使って検索することが難しくなったことが理由です。

例えば、エンバカデロ以外のすべてのベンダーでは、Clangエラー・メッセージは常に英語です。ただし、現時点ではコンパイラは英語版と同一ですが、翻訳されていないことを除いて、コンパイラのバイナリは引き続きローカライズフォルダにあります。つまり、フランス語、ドイツ語、および日本語のコンパイラのバイナリは、英語のバイナリと同じである必要があります。

問題

残念ながら、10.3.3ではフランス語、ドイツ語、日本語用のClangコンパイラのバイナリは英語のバイナリと一致しません。具体的には、ローカライズ版は、10.3.3ではなく10.3.2のバイナリです。つまり、フランス語版、ドイツ語版、または日本語版のRAD Studioを使用している場合、C++プロジェクトをコンパイルすると、古いClangコンパイラを使用することになり、それは10.3.3で行われた多数の品質向上の機能が反映されていないことを意味しています。

RAD Studio 10.3.3のローカライズ版をインストールしている場合、古いClangコンパイラを利用しています。確認する必要はなく、 後の「解決」 セクションに進んで修正を適用できます。
ただし、問題を解決した後(下記参照)も含めて、不明な場合や手動で確認する場合は、次の手順で行えます。

この問題が影響しているかの確認

RAD Studioインストールの\ binフォルダー(通常は c:\Program Files(x86)\Embarcadero\Studio\20.0\bin)にあるファイルのファイルサイズを確認することにより、正しいファイルがインストールされているかどうかを確認できます。 \binフォルダーでコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します(コマンドをコピーする場合は、コマンドプロンプトウィンドウを右クリックして貼り付けます)。

dir /ON bcc32c.exe bcc32x.exe cpp32c.exe bcc64.exe cpp64.exe bccaarm.exe cppaarm.exe bcciosarm.exe cppiosarm.exe bcciosarm64.exe cppiosarm64.exe ideclang.dll compclang33.dll

出力ファイルのサイズを次の値と比較します。ファイルサイズが異なる場合は、問題があります。使用できるコンパイラは、インストールしたプラットフォームによって異なります。

C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0\bin のディレクトリ

2019/11/14 08:55       36,325,752 bcc32c.exe
2019/11/14 08:55       36,127,744 bcc32x.exe
2019/11/14 08:55       36,134,776 bcc64.exe
2019/11/14 08:55       17,665,912 bccaarm.exe
2019/11/14 08:55       17,665,912 bcciosarm.exe
2019/11/14 08:55       17,665,912 bcciosarm64.exe
2019/11/14 08:55       18,435,960 compclang33.dll
2019/11/14 08:55       36,307,832 cpp32c.exe
2019/11/14 08:55       17,640,824 cpp64.exe
2019/11/14 08:55       17,641,848 cppaarm.exe
2019/11/14 08:55       17,641,848 cppiosarm.exe
2019/11/14 08:55       17,641,848 cppiosarm64.exe
2019/11/14 08:55       12,623,736 ideclang.dll
             13 個のファイル          299,519,904 バイト

解決

この問題のパッチを提供することも検討しましたが、回避策は非常に単純で、パッチをダウンロードして適用するよりも簡単です。コンパイラファイルは英語版と同じである必要があるため、修正はファイルを\bin\enフォルダから\binにコピーするだけです

  1. RAD Studioを終了します
  2. 以下のファイルリストに従って、インストールのbinフォルダー(通常は C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0\bin )にあるファイルのバックアップを作成します。
  3. 上で記したファイルリストのファイルをbin\enからbinにコピーし、バックアップしたファイルと置き換えます。
  4. 上記の手順に従って正しいバージョンを使用していることを確認します。
  5. RAD Studioを再起動します

ファイルリスト

使用可能なコンパイラ(bcc * .exe)およびプリプロセッサ(cpp * .exe)は、インストールしたプラットフォームによって異なります。

Windows 32-bit

  • bcc32c.exe
  • bcc32x.exe
  • cpp32c.exe

Windows 64-bit

  • bcc64.exe
  • cpp64.exe

Android 32-bit

  • bccaarm.exe
  • cppaarm.exe

iOS 32-bit

  • bcciosarm.exe
  • cppiosarm.exe

iOS 64-bit

  • bcciosarm64.exe
  • cppiosarm64.exe

IDE compiler DLLs (必ずインストールされます)

  • ideclang.dll
  • compclang33.dll

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