過去にC++Builderで作成したプロジェクトファイルは作成時のバージョンにより、最新のC++Builderで開けない場合があります。しかしプロジェクトファイルの変換を行うか、または新規プロジェクトへのソースコードインポートにより最新のC++Builderでご利用いただけます。

この記事ではC++Builder最新版で利用可能な旧プロジェクトのバージョンや、旧プロジェクトの変換、インポートの方法をご説明します。

C++Builder 10.3 Rioでプロジェクトファイルを利用可能な過去バージョン

次のバージョンで作成したC++プロジェクトファイル(拡張子.cbproj)は10.3 Rioでそのまま開くことができます。

  • 10 Seattle, 10.1 Berlin, 10.2 Tokyo
  • XE - XE8
  • 2007, 2009, 2010

C++Builder 10.3 Rioで利用できずプロジェクトファイルの変換が必要な過去バージョン

次のバージョンで新規作成したC++プロジェクトファイル(拡張子 .bpr、.bdsproj)はプロジェクトファイルの変換や新規プロジェクトへのソースコードインポートが必要です。

  • Borland Developer Studio 2006 / Turbo C++ 2006 for Windows
  • C++Builder 1 - 6

旧プロジェクトファイルを10.3 Rioで利用可能なプロジェクトファイルに変換する

C++Builder 2007は、それより前のC++Builderで作成したプロジェクトファイルの読み込みと、10.3 Rioで利用できるcbproj形式での保存に対応しています。このため、C++Builder 2007を用いると旧プロジェクトファイルの変換が行えます。C++Builder 2007はC++Builder Professional, Enterprise, Architect エディションの購入者が利用可能な過去バージョンに含まれており、購入後180日以内に専用ページから申し込むと入手できます。


C++Builder 2007によるプロジェクトファイルの変換方法は次の3ステップで実施します。

  1. C++Builder 2007で C++Builder 旧バージョンプロジェクトを開く
  2. プロジェクトを10.3 Rioで利用可能なプロジェクトファイルで保存する
  3. 変換後の cbproj ファイルを10.3 Rioで開く

1. C++Builder 2007で C++Builder 旧バージョンプロジェクトを開く

[ファイル] ⇒ [プロジェクトを開く] メニューから既存のプロジェクトを開きます。

読み込みが完了するとプロジェクトファイルがC++Builder 2007向けに更新されます。

2. プロジェクトを10.3 Rioで利用可能なプロジェクトファイルで保存する

[ファイル] ⇒ [プロジェクトに名前を付けて保存] や[すべて保存]を実行すると、拡張子 .cbproj 形式で保存できます。

3. 変換後の cbproj ファイルを10.3 Rioで開く

変換されたプロジェクトは C++Builder 10.3 Rio で利用できる状態になります。

C++Builder Community Editionで過去のプロジェクトを利用する

C++Builder Community Editionには旧バージョンの利用権が含まれず、C++Builder 2007による変換をご利用いただけません。しかしこの場合でもC++Builder Community Editionで新規作成したプロジェクトに旧バージョンのソースコードをインポートする方法で過去のソースコードを引き続き利用できます。この作業は次の4ステップで行います。

  1. C++Builder Community EditionでC++プロジェクトを新規に作成し、プロジェクトを保存する。
  2. プロジェクトにデフォルトで作成されるユニットを削除する
  3. 旧プロジェクトのユニットを新しいプロジェクトに追加する
  4. プロジェクトのメインモジュール(プロジェクト名.cppやプロジェクト名PCH.h)に旧プロジェクトのコードをコピーする

1. C++Builder Community EditionでC++プロジェクトを新規に作成し、プロジェクトを保存する。

[ファイル] ⇒ [新規作成] ⇒ [Windows VCLアプリケーション - C++Builder] を選択して新規プロジェクトを作成します。

作成されたプロジェクトをそのまま保存します。

2. プロジェクトにデフォルトで作成されるユニットを削除する

新規プロジェクトに自動的に作成される Unit1.cpp, Unit1.dfm, Unit1.h は使用しないため、IDE右上のプロジェクトペインから削除します。

また、プロジェクトの保存先フォルダからもファイル自体を削除します。

3. 旧プロジェクトのユニットを新しいプロジェクトに追加する

旧プロジェクトのユニット(ここでは uMainForm.cpp, uMainForm.dfm, uMainForm.h) をプロジェクトのフォルダにコピーし、uMainForm.cpp だけをプロジェクトに追加します。
IDE右上のプロジェクトペインに表示されている対象プロジェクトにドラッグ&ドロップしてください。

ドロップするとプロジェクトペインではドロップした uMainForm.cpp の他に .dfm と .h も認識・管理されていることが確認できます。

4. プロジェクトのメインモジュール(プロジェクト名.cppやプロジェクト名PCH.h)に旧プロジェクトのコードをコピーする

旧プロジェクトでこれらのファイルに行われている実装があれば、それを新プロジェクトに追加します。

以上の手順で、C++Builder Community Editionのプロジェクトに旧バージョンのソースコードをインポートする作業が完了します。

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